ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

朝ぼらけも眠い

 火曜は昼過ぎから冷たい雨になった。日没にはまだ間があるのに空がずいぶん暗くなってしまったので、室内の灯を落とすともうなにも見えない。月曜に納品したので、目を休めようと横になるけれどもそうそう簡単に眠れるほどでもない。西炯子の中期の作品『萩原屋の美人』シリーズを再ダウンロードして熱心に読み続けていた。「蝮」という、萩原正毅少年と、娼妓出身の年上の妻「幾」との出会いから、東北の山賊らとの因縁とその昇華に至る何十年にもわたる長いストーリーも。デビューして間もないころの作品『September』に代表される嶽野義人を主人公とする一連の物語に通じる人の繋がりの不思議さを思わせる筆運びである。

 水曜の朝は朝で、4時に目が覚めた。しばらくうつらうつらしていた。

慌てて書き留める毎日

 先週末も、またもや心が健康ではなかった。明度と彩度がともながら高くないのはいつものことだが、頭の働きが常よりずっと遅かった。頭が胃のようなものだとしたら、情報の消化速度が落ちていたといってもいいだろうか。とろんとした状態で、後ろ髪のしぜんと束になってしまったのをほぐしていた。

 そのような状態であったにもかかわらず、人並みに仕事や外出をしていたので、日記を綴るという目下もっとも大切な用事がお留守になり、昨日の夕方時点で5日分、ほぼ日手帳とほぼ日5年手帳の最近頁が空だった。こういうときに、ぼちぼちあれこれを思い出して記入していては間に合わない。いつもの中字の万年筆ではなく、かすれるボールペンでがりがりと書き付ける。天気、届いたもの、送ったもの、出掛けた場所、仕上げた仕事。ハハが餅を搗いて送ってくれたのだけど、その冷凍の荷物に牛肉と魚、茹でて味をつけた青菜まで入っていて、わたしでさえ孫がいてもおかしくない年頃なのに、ハハにとってはいつまでもわたしは娘なのだとありがたくほろ苦く感じたことは、手帳に書き付けている暇も惜しいのでブログに書いておこう。ごちそうさま。

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きょうも、寒い

 きのうは、外の気温を甘くみていたので、木綿のTシャツ3枚重ね(半袖1枚に長袖2枚)に木綿のワンピースをレイヤードで着て、ウールの大きなストールを巻いただけで出掛けた。電車の中で厚いコートを着た人をたくさん見たけれど、もっと軽装の人もそれなりにいたわけで、わたしも自分は平均よりもやや軽装寄りぐらいかもなと思ったほどで、駅を出て澄ました顔で歩いていた。少し、ひやりしたものとは感じたものの、まあ平気。

 そうしたら、家に帰ってもその冷たさが身体から去らない。たまに外に出ると筋肉疲れと酸素不足で、帰って服を脱いで顔を洗うやいなや横になるのが常なので、毛布を引き被ってしばらくゆっくりしていた。それなのに、厭な感じが何時間経っても去らない。かといって湯船に浸かる元気もなく、温い動物の背を抱いてしばらく寝ていた。

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乾燥するでな



 

東京の西半球にお出かけ

 この、「お出かけ」「お着替え」「お疲れ」という、「お+名詞化した動詞」を自分について遣うのは、とくに後のふたつについては抵抗感があるのだが。それはともかく、都内を東から西へ突っ切って、吉祥寺と高円寺に寄ってきた。

 吉祥寺では、東急百貨店の催事場で、青森物産展。虎鯖棒寿司というのがおいしいよ、と地元出身のツイッターFFから仕入れた情報を頼りに。百貨店までのアーケードに、小ぎれいで、しかも、値段の手頃な雑貨店たくさん。成蹊大学も近いし、学生さんが買い物したりするのかな。催事場で、虎鯖棒寿司とせんべいを手に入れたあと、地下の食料品店で、鰤大根を作るための鰤の切り身とアラを入手。香り高い芹も。

 そこから電車で戻る感じで、高円寺の自由帳ギャラリー。中島知之さんの個展の最終日だった。中島知之さんは、わたしの机の側に鎮座している2羽のペンギン雛の焼きものの作者さんで、さっぽろペンギンコロニーのメンバーのおひとり。ほしかった器を買ってもらった。

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ペンギン雛と水挿し

 

わたしの髪は直ぐではない

 ここ数日、右手でマウスを動かしながら、机に左の肘をついて手で自分の髪をがしゃがしゃ触る癖が舞い戻っていた。これを放置すると、指が触れるたびに地肌から脂に近い成分が分泌されるので、髪が重く感じられるようになる。どうにも頭と心がおもに閉塞感からダメージを負っているようで、だから髪をがしゃがしゃしてしまったのだろう。

 わたしの髪は、緩く巻いている。1メートル近くある髪が床に落ちると、たまにそれが直径0.3メートル弱の真円を描くことがある。その髪に白いものが混ざるようになり、染めたり軽く鋏ですいたり。そういう髪であり、また、似たような人生だったと感じることもある。

 北海道開拓に酷使された囚人たちを描いた作品。吉村昭の長い作家生活が残したものをときに味わいながら、残りの命を過ごしたい。

三浦大根煮る雨の日

 今週の水曜の宅配で、ふつうの青首大根などよりも長くて太い三浦大根が届いた。先週だったか先々週だったか、配達の担当の人から「いかがでしょ。」と勧められたものだ。消費税込で529円したから高いは高いけれども、重さもずっしり2キロ超あった。それの下半分の皮を向いて、大口に切って、利尻昆布と少量の塩、唐辛子3本と一緒に土鍋に盛って、隙間に水を流し込んで、火に掛けた。殆ど塩気のない仕上がりになったので、当夜は、柚子の皮をおろして添えた。あとは、これをごま油で炒りつけて、醤油と七味で調味すると、大根のステーキになる。胃もたれがないのに、食べてしばらくは満足感があるという、ミスマッチ病を抱えた現代人のためのメニューだ。

 以前は、三浦大根といえば年が明けたあとの2月始めくらいのものだったような、とか思い出しながら、ちょっと養生気味に雨の木曜日を過ごしてみた。

INFOBARふたたび

 2003年秋に最初のバージョンが発売されたINFOBAR。このほど15周年記念ということで、4G LTE の通信規格で発売された。正確には、INFOBAR xvというらしい。夏頃、自宅の敷地隣の家電量販店で受け取れるよう、ネットで予約していたのだが、それが届きましたと連絡があったのが11月末日で。

 ちょうどサブ携帯が故障してしまったので、その代替機として使うつもりだったが、故障からINFOBARの入手まで、気が付いたら、ほぼ3か月ほど経っていた。年を取ると、気が長くなるというより、かなり大切なことでもきれいに忘れてしまいがちになる。そもそもメインで使っている携帯電話も、もっぱら里のハハと、どこの羊羹が旨いの饅頭が大きいのと話すのに使うばかりだ。

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CHERRY BERRY にした

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丸くて四角い

 夏に機種変更した同じauの「ガラホ」と同じ、京セラ製なので、画面の遷移も見慣れたものである。2003年秋といえば、学生に戻る前で、仕事をしながら、LSATの過去問を解いたりしていた。当時からだんだん微妙な感じになっていた健康状態だったが、コーヒーを飲んでハイカロリーな食事を取って、力任せにいろいろ片付けていた。まあ、回顧してみれば、そういう自分が過去に佇んでいる、というぐらいのことで、たとえば残念さのような単色の感慨は抱かない。